みなさんこんにちは、ハルキです。
今回はマーケティング・ミックスの中で用いられる4C分析についてご紹介します。
マーケティング・ミックスとは「商品やサービスを効果的に販売できるように考えられた戦略」です。そのために自社の商品を深掘りする分析方法を4C分析と言います。
4C分析の目的
4C分析の目的は、自社の商品がユーザーにとってどのようなサービスであるのかを理解することで
- 競合との比較
- サービスの改善
を進めることにあります。
4CとはCustomer Value(顧客価値)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Comunication(コミュニケーション)の4つの顧客視点の要素から成り立ちます。
以前のマーケティング・ミックスは4P分析(Product/Price/Prace/Promotion)という売り手視点の価値で考えられていましたが、1990年代より顧客視点の価値が重要とされ、4Pから4Cへと移り変わっていきました。
4C分析の活用方法
Customer Value(顧客価値)
「デザイン」「値段」「機能」などからユーザーが自社商品に何を求めているかを指します。
ユーザーがサービスから得られるベネフィットというふうにも解釈できますね。
Cost(顧客コスト)
ユーザーが費やすコストを指します。コストは金銭的な意味だけでなく費やす時間なども指します。
Convenience(利便性)
ユーザーが欲しいタイミングで手に入るような時間や場所、サポートなどを指します。
近年ではおすすめ商品のレコメンド機能や定期的に配達されるサブスクリプションなどもこれにあたります。
Comunication(コミュニケーション)
広告の他、SNSやカスタマーサポートなどユーザーが企業と情報をやりとりできる環境を指します。
どこで届けるかだけでなく、何をどのように届けるかも重要となってきます。
活用事例
それでは次に4C分析を使って様々なサービスを分析していきましょう。
・Netflix
みなさんもよくご存知のネットフリックス。実は創業期(1997年)はDVDレンタルのサービスだったのをご存知でしょうか。それが2007年よりオリジナルサービスを主軸としたビデオオンデマンドサービスになったんですね。
Customer Value | オリジナル作品を中心にアニメやドラマが月額で見放題の動画サービス |
Cost | 月額980円 |
Convenience | レコメンドで自分に合った作品を教えてくれる |
Comunication | ユーザーの興味を惹くオリジナル作品を発表 |
・ローソン
セブンイレブン、ファミリーマートなど競争の熱いコンビニ業界。その中でもローソンは様々なアプローチで競合他社との戦いを生き抜いています。
Customer Value | 店内調理のお弁当から生活必需品までちょっと欲しいと思ったときに揃う |
Cost | 一回の来店につき1000円以内 |
Convenience | 家やオフィスから5~10分以内に必ずある/豊富なラインナップ |
Comunication | ローソンクルー「あきこちゃん」が発信するLINEやTwitterの新商品の情報 |
・zozotown
アパレルのモール型ECといえばzozotownですよね。楽天やAmazonでも洋服は売ってありますが、服を買うとなるとやはりzozotownを選んでしまいます。
Customer Value | アパレルに特化したモール型ECで、様々なブランドから探すことができる |
Cost | (商品による) |
Convenience | 複数のECサイトを回遊することなく、アプリ内でさまざまな服の情報を得られる。 |
Comunication | 自分のよく見るブランドや趣向に合った新商品などの情報を通知 |
・ほろよい
女性や大学生を中心によく飲まれるほろよい。ジュース感覚で飲みやすく、お酒が弱い人でも飲めるおが魅力です。
Customer Value | 飲みやすい果実系サワーで程よく酔うことができ、豊富なテイストを飲み比べることができる |
Cost | 150円 |
Convenience | コンビニやスーパーなど、あらゆる食品小売店で購入可能 |
Comunication | Instagramでほろ酔いと合う料理と合わせたコンテンツを配信し、購入検討の機会を増やす |
終わりに
いかがだったでしょうか。
もし4C分析がうまくいかない場合はターゲットと自社サービスを結びつける「STP分析」や「ペルソナ分析」に立ち戻ってみるといいでしょう。
4C分析を行うことで、自社の商品がユーザーにとってどのようなサービスであるのかを理解し、競合との比較、サービスの改善を進めることができます。